登山の準備・登山編

カナディアンロッキーの山々で有名なのが、「カナダのマッターホルン」と呼ばれているアシニボイン山や、標高3954メートルを誇るカナディアンロッキーの最高峰、「Mt.Robson」ことロブソン山です。これらの名峰をハイキングで楽しむこともできますが、本格的な登山の山としても人気を誇っています。

カナディアンロッキーの登山では、登山に必要なアウトドア用品を準備する以外にも、カナディアンロッキー特有の準備と知識が必要になります。最初に覚えておきたいのが飲料水について。カナダの沢水は、動物の糞によって媒介される寄生虫が存在し、これに感染してしまうとビーバーフィーバー病という病気になってしまい、腹痛を引き起こすことになってしまいます。水は、フィルター処理をおこなうか、煮沸して飲むようにしましょう。

そして、さすが「雄大なカナディアンロッキー!」と思わせるのが熊への対策です。カナディアンロッキーには、「グリズリー」と「ブラックベア」と呼ばれる2種類の熊が生息しています。熊対策として、単独行動は避け、グループで音を出しながら行動することが基本です。ほかにも熊除けの鈴や熊撃退スプレーなどは準備しておくと心強いでしょう。また、事前に熊の出没情報などを公園事務所などから入手しておくことが大切です。日本でもツキノワグマやヒグマなどが生息しており、熊除けグッズは国内でも案外簡単に手に入れることができます。特に熊鈴は、より遠くまで音が聞こえる日本製が良いと思います。熊スプレーは飛行機に持ち込むことができないので、現地で調達(日本円で1万円程度)するか、宿泊地や現地空港に前もって発送しておくことになります。

また、カナディアンロッキーの山域に入ると、携帯電話の使用も困難になるので、入山前には必ず登山計画と下山日を信頼できる人に知らせておく必要があります。公園管理事務所には緊急時の場合には救助要請を受けることができる用紙が用意されているので、そこに計画と下山日を記入して提出しておくのもひとつです。下山日を過ぎたにも関わらず報告が無い場合には、捜索が開始されます。登山の基本ともいえることですが、リスクを回避するための安全管理はしっかりとおこなうことが重要です。